MKさんのソリューション

先日彼女が差し入れしてくれた「mina」には一同仰天したのも記憶に新しいところ。中綴じのセックス教本はまるで往年のホットドッグプレス*1の女の子バージョンで、中には「おんなのこのおちんちん(と最近の小学校では教えるらしいよ)」が図解で!アレをイタすタイムスケジュールが平均タイム付きで!切り抜いて枕もとにおくカンペまで!とまあ、至れりつくせりの知識というかトンデモ統計などが満載で楽しかったわけです。こういうところに出てくるエセ統計の制作現場にゃ恐れ入るわけですが、まともな統計の取りようのない事象がメディアにどう出るかどんな風に出るか、どう扱われてどう反響があったか・・・なんてことをちゃんと「」付きで考えて、データを集積するとそれはそれでみんなをとりまく社会が見えてくるんだろうなと。

そんな根気の要る作業をまとめた「日本の童貞」は著者の修士論文に手を加えたものだそうで、媒体に出た童貞記述をきちんとそれぞれの媒体の性格や世相に対するポジションだとかを計算した丁寧な研究。だが、堅苦しいわけでもなく、イタヅラに「昔は童貞がかっこいい時代があった!」とあおるわけでもなく、どういう流れで童貞が精神異常並にかっこ悪いと思われるに至ったのか、様々な珍コメントを紹介しながら説明している。社会学ってたまには役立つじゃんというエライ本。以前に、童貞だろうなぁと思う人に貸したら笑えなかったらしく、嫌な顔をして返されたのでまず爆笑してくれそうなMKさんに押し付けます。

日本の童貞 (文春新書)

日本の童貞 (文春新書)

*1:どんなセックスマナー講習のページよりもウケたのは、「待ち合わせでのかっこいい立ち方」と「振り返り方」だった!ちなみに振り返る時は体をひねりながら自然に片手をポケットに滑り込ませて・・・ってジョジョ並の不自然さ!