2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ただの愚痴

父はテレビでB級映画を見るのが好きな上、同じ映画を何回見てもなかなか同じものだと気が付かない。最後の20分になって「あ、これ見るの3回目だ」などと言う。 「あかね空」を読み始めて2ページぐらいで、テレビドラマ版の最後の15分だけ見た事あると気づい…

ただの文句

橋本治の「つばめの来る日」は、受験前の中学生から山奥のペンションを経営するゲイのコックまで様々な「男」を一人ずつ描いた短編のアンソロジー。どれも大しておもしろくないのは、編み物好きな中年のゲイなのに「こんなに多様な人を描けてしまう小説家」…

ただの自慢

すこぶるお天気が良いので、天窓のあるロフトで昼からビール飲みながら三文小説を読む。ポテトチップスも一人で一袋あける。天気が良いからって外に出て張り切らないで家でだら〜んと過ごすぜいたく。 本日のメニューはコルセットをするのが当たり前の時代の…

近未来少女達の本

設定の詳細についてはインターネットで公募した事をあとがきで知ったが、「あ、そうだったの?」というくらいに、京極夏彦がうまいこと料理していた。「ルー・ガルー」はいろんな欲求を満たしてくれるおいしい本だった。 以下の人にオススメ。 「猟奇殺人モ…

近未来の本

中国での反日運動の報道を見ていて「攻殻機動隊」1巻の「ロボットの反乱」という短い章を思い出した。フチコマ(半不死AIロボット)が寄り集まって革命だ〜!って言い出すものの、メリットを見つけられずに収束してしまう。実は少佐が1台のフチコマを操って…

ダメ人間の本

同世代作家への過剰な期待のせいか、阿部和重に空振りした。「グランドフィナーレ」の読後のニュートラルな感じは空振りとしか言いようがない。それは「インディヴィジュアル・プロジェクション」を読み終えた時と似ている。ほんとうはここでちんこがピクリ…

ただの愚痴

必ず後でお腹を壊すと分かっているのに食べてしまう激辛料理のように、人はおりにふれて猟奇殺人サスペンスを読みたくなるんだろうかね・・・。ひまつぶしに手にとった翻訳モノのサスペンス「報復」がこれまた美人検察官+レイプ+連続猟奇殺人というルーチ…

明治日本の本

「坂の上の雲」をやっとこさ読み終わった。老人の繰言のように繰り返しが多く、これまた老人の昔話のように話があっちゃこっちゃに飛ぶ、集中力を持続しずらいことこの上ない小説であった。もともとどこへ向かうのかもよく分からないまま始めた下調べに5年、…