2004-01-01から1年間の記事一覧

IJ君の妹君(14歳)のソリューション

以前会った時には漢字の書き取りテストにてこずっていた彼女が、最近はめきめき学力向上で本を読みあさっているという。まずはやる気をだそうと、自作した自分応援ポスターに堂々と誤字があって、先行きの暗さを心配したのも昔の話。クリスマスプレゼントに…

近未来の本

映画ではクライマックスが「スイッチに届くか届かないかギリギリ」というアクションのハラハラドキドキにあったような気がするけれど、原作だとデュナンが「歴史を変えて良いのか悪いのか迷うギリギリ」の瞬間が突然目の前にふってくるハラハラであって、そ…

ただの愚痴

故あって立原正秋を手に取る順に読み漁っていて「春の鐘」という駄作にあたった。立原作品を好きな人が好きそうな「萌え属性」を上手くまぶしてこその流行作家だと思うが、他の立原作品と比較しても、コレをアレしてをコウしたら売れるという安直さが鼻につ…

ゾンビアクションの本

タイトル見ただけで読みたいと思っていた「巨乳ドラゴン」の12月9日発売予定のコミックスが、出版中止になったそうで。鳥取県教育委員会の「ゾンビと化したストリッパーが、生存者の首を日本刀で切断する」という描写への「指導」というのも、グラビア誌に対…

ただのタレコミ

近況のページを見ると『行動』あるいは『活動』というのが、先生の今年のキーワードだったそうで、精神世界が現実社会に近づいていく中で気運が実った結果でございまするようですよ。 http://www.hakusensha.co.jp/glass42/index.htmlそういえば、本編終了し…

ただの妄想

今日、会社の近くの歩道橋の上に黒い革靴が揃えておいてありました。金ピカの金具に見覚えが?と思ったらグッチでした。階段部分から下を見たけど死体はおろか、白いチョークの後さえなかったので、飛び降りがあったのかなかったのか・・・ という状況を報告…

MKさんのソリューション

先日彼女が差し入れしてくれた「mina」には一同仰天したのも記憶に新しいところ。中綴じのセックス教本はまるで往年のホットドッグプレス*1の女の子バージョンで、中には「おんなのこのおちんちん(と最近の小学校では教えるらしいよ)」が図解で!アレをイ…

ホンサルに新たなご要望

実家で本を眺めながら、この本は誰誰に貸したい、こっちは誰ちゃんに。なんてふうに、勝手に押し付ける本を夢想していると時間を忘れる。で、実際どんな本を薦められるのか知りたいという要望があった。「自分ってこう見られているのねー」というおもしろさ…

ただのタレコミ

テレビシリーズにしては手の込んだSFドラマ「DarkAngel」を作っていたジェームズ・キャメロンが「銃夢」を実写化しているようです。 http://eiga.com/buzz/041123/04.shtml 「DarkAngel」の設定はロサンゼルスとはいえ、見た目はクズ鉄町。超絶強いセクシー…

中国の本質の本

電車のつり革に新明解国語辞典の宣伝がさがっていた。この辞典の例文に共通して見え隠れする男性キャラを「新解さん」と呼んで、辞典を読み込むのが流行ったのが高校の頃だったか。でも、そんな用途のために国語辞典を買う事を親に拒否されたので、自宅にあ…

お題目②:大事な人に裏切られた時に読む本

少なくとも自分が大事だと思っていた人に裏切られた時というのは辛いものです。そういう時には現実逃避として読書世界に浸るのが、対症療法でしかないとはいえ、快復するまでの時間稼ぎとしては至極有効なので、精神衛生上たいへんよろしい時間の過ごし方で…

ただの報告

電車でとなりに座っていたR&B風味の年増さんがやおらノートブックを取り出して、何か書きつけているので見てみたら、なんと振り付け。いわゆる歌謡曲の振り付けらしく、歌手とバックダンサーのフォーメーションが、曲のAメロBメロA'なぞにあわせて、随分自分…

日露戦争の本

(会社に泊まる=通勤時間がない、ということで本を読んでいない。が、ちびちび息抜きにシバリョウの「坂の上の雲」を読んでいる。読み終わったものしか紹介しないルールの例外が、ここにちょっと顔を出します。)日露戦争で活躍した兄弟、秋山好古と秋山真…

ただの感想

あまり一般的ではないけれど、アメリカのフェミニズムで「Phallic」という言葉がよく使われる。日本語だと「男根主義的」と訳されるけれど、アラーキーぽいのでなんだか違う。要するに「ちんこ的」って意味。フェミニズムってのはあらゆる物に対して、「それ…

ただの脱力

打ち合わせ相手が来るまでくだんの会社の本棚にあった「英文ビジネスレター文例大辞典」を眺める。実際の文章を抜き書いた!とエバっているのがおもしろい。それは売りにならないだろうに。1076ページもあって16000円近くする。わはは。 フランクな英語とビ…

ただの妄想

おもしろオフィスで有名なクライアントさんのところに、今年図書館ができました。あめ色の美しい本棚とデスクで彩られた、ちょっと贅沢なひととき・・・を演出したかったのだろうけれど、みんな忙しすぎてチンタラと本なんか読んでいられないようです。社員…

縦社会の本

経営センリャクなんかで「水平展開」といえば、地理的に新規開拓を行うような事を指す。大きく言えば海外進出だとかねの。世界は横へと広がっているイメージを共有しているからこそ通じる言葉なんだろう。 でも、いつの時代かもよくわからない未来?(矛盾し…

OLの本

ちゃんとしたナンセンスだなぁとほっとする、しりあがり寿。「ヒゲのOL藪内笹子」にはいろんな時代に書いたものが収められているが、どれも突飛な事をやっているようで「こうならなけれなばならない感」というのも強いので、なぜかしっくり来る。でも壊れて…

人物の本

最近、身近な人間が衆議院議員に理候補することになり、あれよあれよという間に党推薦やら出馬する選挙区が決まっていく様子を聞いていると、つくづく政治はミズモノだと思う。本人でさえ、やる気があるのかないのかよく分からず、立候補したら得なのか損な…

中継ぎの本?

電車に乗るのに読むものがなくても、フリーペーパーがいろいろおいてある昨今。その中でもリクルートのR25は読み応えといい編集軸といい、ターゲットの25歳〜の男性でなくとも楽しめる。短時間にオチをつける巧みさはさすがなもんだ。一時期は読もうと思っ…

ただの思い出話

河合塾の古文の時間があまりにヒマだったので、仲良しのオノッチと二人で筆談ばかりしていた。しかも適当な言葉を一つ選んでそれについて、交互にコメントを続けなければならないゲーム形式。「何にしようか?」「じゃ、『ごぬう』で。」「いいね。」 彼女の…

お題目①:あなおそろしや集合住宅!

引っ越してから、いろいろな人が家に遊びに来られるようになったのを記念して。都会や集合住宅のおもしろいところっていうのは、絶対に交差しない世界の人たちが背中合わせに暮らしていることで、お互いを知ってか知らずかの綱渡りをしているシュールさだと…

ホンサルとは。

本のコンサル(造語)。コンサルというのは要素抽出もリスクも提案も必ず3つずつ出す(byアクセンチ○ア)らしいので、お題目に従って本を3冊ずつ紹介するシリーズのこと。 先日の丸善の紹介番組の中で、本のソムリエのようなスタッフが紹介された。「泣ける…

ただの報告

パラサイトと呼ばれても負け犬と言われてもちっとも堪えないけれど、おきにいりの本屋がないまま30代をすごすのは不幸かもしれないと焦り出しだ次第。本の供給は他力本願が一番贅沢だとは思うものの、重い腰を上げて新オサレスポットOAZOを攻めます。OAZOっ…

箪笥の本

宮尾登美子の「綾子」シリーズでは最後にあたる「仁淀川」を読み直した。満州から引き上げて嫁ぎ先の農村に戻ってからの生活が話の中心なので、芸者紹介業や満州引き上げのような一種刺激的な内容に乏しいことを実は作者も懸念したらしいと、あとがきにある…

天才バッターの本

世の中の動きなんかにゃ目もくれずにぼんやりと本を読んで過ごしていると思われていそうなので、ハヤリぽい話題をひとつ。 イチローが新記録を達成したとか。きっとこの人はいつでも誰からでも打てるんだけど、うまいこと調節してシーズン終盤に優勝争いに絡…

ナンの本

竹中直人が横浜出身で多摩美卒だったとは。とにかく映画が好きで好きで好きなだけコメントしているエッセイから、読んでいる方が痒くなるほど恥ずかしい恋愛昔話(実名入り)までが満載の「少々おむづかりのご様子」を読むと、竹中直人が好きでたまらなくな…

作家の家の本

崇め奉られまくられている作家の裏の顔を暴いた上で再評価するというやり方に触れたのは、これまでに二回紹介した嵐山光三郎の本が初めてではない。みんなに「前ちゃん」と呼ばれて親しまれていた高校の現代文の先生が先だったし、印象も鮮烈だ。鬼瓦みたい…

車で長旅の本

アメリカを車でずーっと走るのは楽しい。どの方向であれ、大都市を3時間も走れば不毛な土地のど真ん中をまっすぐ走るはめになるのが良い。砂漠の何が楽しいって、あんまりにも不毛すぎて、何をしても何を見つけてもシュールな登場人物になってしまう舞台装置…

中国人の本

腰が抜けるほどキッチュな中国雑貨に涙を流しそうになったことはありませんか。こんなもん作って売って買っては喜ぶ人ってどんなな?という疑問に答えるのが中華生活ウォッチャーズによる「踊る中国人」。三国志や水滸伝で古い中国人のメンタリティーしか知…