ただの思い出話

河合塾の古文の時間があまりにヒマだったので、仲良しのオノッチと二人で筆談ばかりしていた。しかも適当な言葉を一つ選んでそれについて、交互にコメントを続けなければならないゲーム形式。「何にしようか?」「じゃ、『ごぬう』で。」「いいね。」
彼女の勝手な思いつきで、「ごぬう」について会話を続ける。もともと意味は無い。私語はしない。「ごぬうってさ、照れるよね」「まぁね、でもいつ頃ごぬうを知った?」といったジャブから始まり、どうやら食べ物でもないし、エッチなことでもないようだなぁ、なんて水路を狭めていく。それは知らない言葉に出くわした時の、中学生同士のプライドを賭けた腹の探り合いみたいで気が抜けない。一時間半もすれば、なんだか「ごぬう」について知っている気がしてくる。翌日には他の友達に向かって「ごぬうがね・・・、あ、知らないんだ、クスクス」なんて言う。言葉の意味なんてこんな風にいいかげんに作られるもんだなと、身をもって知った。
最近だったらやはり検索でどう出るかが(も?)言葉の意味を形作っているのらろうね。さすがに、「ごぬう」はあれから10年以上(!)経っているのに、こんなもんですわ。
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