2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

貧乏の本

自分の周囲ではかっこいい生き様の女を「漢前」と言って誉めるのだが。戦前の旧家でやたらオトコマエな女性が出てくるのが宮尾登美子の「松風の家」。あなたはこういう家で育ったんですか?と問い詰めたくなるほど詳しい生活描写に舌を巻くですよ。櫂シリー…

ただのタレコミ

京極堂シリーズを映画化だと。しょっぱなから金田一並を狙うって随分とロングスパンな計画だこと。http://movies.yahoo.co.jp/m2?ty=nd&id=20040628-00000031-nks-entもともと作者本人のビジュアルが主人公にカブりまくっているからキャストには異論反論あり…

ただのメモ

短期記憶喪失ネタで盛り上がっていたからというわけではないが、どーしても思い出せないで気持ち悪いまま数日経つのでメモメモ。「犬死なんて言ったら犬が可哀想!」とトンチンカンな理由で女の子が泣き出すのはなんていう本だったか・・・。「だってウチの○…

ただの自慢?

常に何か読みかけの本がないと気分が悪いくせに、自分ではあんまり本を買わない。高いし重いし、買いだすとあれもこれも欲しいので、思い切って全部買って読んでみるとつまんなかったりしたから。実家に帰れば母上が適当にみつくろった文庫本が玄関横に積ん…

ちんこの本

自分で定価払って買うほどでもないんだけど、落ちていたら読むかもしれない本というイマサラ〜な本を購入するにブックオフは便利。好き好んで隣に住んでいるわけですな。女の子の右足親指にちんこが生えて・・・という『親指Pの修行時代』を105円で買って来…

まがりすぎの本

今まで読んだ数少ないマンガの中でも最もアバンガルドゥー!なマンガといって良い『JOJOの奇妙な冒険-第6部-ストーンオーシャン』。改めて通して読んでみると、これがジャンプという巨大メディアで連載されて、流通していける日本の文化が誇らしいぜ、と。…

くろうとの本

文庫本は電車で。そんなスローガンはどこにも掲げられていないけれど、せっかくコンパクトなのに家で文庫本を読むのは勿体無いと思う性質なのだ。が、たまにどうしても気になって読んでしまう。もっと気になると家出て電車降りて自動改札抜けて通りに出ても…

眠い色あいの本

以前に1巻を見て、アメコミにしてははんなりとした色使いに心が動いた『NYX』の4巻が出ていたので、出ていただけ全部買ってきた。1巻中央見開きで描かれたクラブのワンシーンが、アメリカのレイブで育った踊り子にゃーぐっとくる美しさだ。クラブで何か適…

ただのメモ

AB君とオールナイトでくどいほどガーリーでお約束な映画をしこたま見に行った帰りに松尾スズキの『宗教が行く』をススメられる。100ページ近くもあるまえがきに感動したとか。本をすすめてくれる同年輩は少ないので、大の松尾ファンだというのを差し引い…

放蕩の本

いわゆる「小説」の醍醐味を「セックスを介した男女の人間模様」に集約してしまうのなら、立原正秋ってつくづく手練だなあぁ。文庫本をカシテクレと言ったら「この人好きだったのよね〜」と母が本棚を掘り返してくれたのだが、大人になるって良いなぁ。『き…

ただのノゾキ

隣に座っていたサラリーマンが読んでいる本を覗いていたら、「これが実現できれば、あなたは世界中を操る事ができるかもしれません。怖がらずに挑戦してください。」のような結びが見えた。どういう文脈だとそんなアオリが地の文に出てくるのやら。

怖い目の本

先に映画が作られて、監督自らが後から小説にしたそうだが、そう言われないとわからない位『ユリイカ』は上等な小説だった。あとがきの「競争相手は馬鹿ばかりだ」というアオリに近い賛辞にも納得。犯人の「心理」を追っていけば殺人の「理由」が出てきて、…

リフォーム

後で読んでも仕方ない独り言ばかりだったはてなを整理して、読書日記に仕立てあげた。ムフフ。