2005-01-01から1年間の記事一覧

似非科学の本

今年はカードマジックのプロ養成コーチが教えるマジックレッスンDVDというものの制作に関わったおかげで、超絶技巧のマジックを目の前で見る機会にちょくちょく恵まれました。タネが分かったってできるものではないスね。タハ〜。このくらいできれば中堅サイ…

聖徳太子の本

後々から歴史を振り返ってみて、明らかにこの人はオカシイなと思う人のひとり、聖徳太子。彼の持ったビジョンが今から考えてもえらかったとか、本人が突出して優秀だったとかはおいておいて、周囲の人から見たらえらい迷惑だったろうなぁという話が「爆撃聖…

ただの自慢

冠婚葬祭による召集で、久しぶりに同世代の従兄弟が集まった。幼少期をバラバラの県で過ごし、あまり近しい環境で育ったわけでもないのに、この血筋はかなりエグいシンクロをみせることで有名。ツッコミもボケもエグいのが分かっているので、身内のみの場所…

ただの自慢

自宅から駅まで歩く間に本屋が4軒ある。まがりなりにもオフィス街だからなのか、それぞれキャラが違うので、毎日たのしく群雄割拠しているもよう。自宅から近い順に紹介。①ブックオフ:24時閉店。都内最大級とあるが、要するに郊外店のサイズ並み。何かを探…

ただのため息

書店では見つからなさそうだけどカウンターで予約するのもちょっとな、という本をamazonでまとめてオーダーしました。新刊じゃなくて古本でみんなみつかったので一冊300円程度なのは良いのですが、3つの店舗に分かれたせいもあってか本の代金3500円に対して…

育ちの悪い本

桐野夏生が描く変人はなんでこんなに真に迫っているのだろうかね。「I'm sorry,mama.」の主人公アイ子は登場した時から、育ちの悪さから来る汚れ感と不気味さを漂わせている。他人に害を及ぼすレベルのズボラさが恐ろしいと同時に、怖いもの見たさで目が離せ…

ユング系の夢見がちな本

MKさんの差し入れ、萩尾望都の「バルバラ異界」は夢を見ている少女と夢にダイブする案内人と彼自身の家族を含めた過去と未来が入り乱れる・・・と、好みの筋書きテンコ盛なのに「マイノリティー・リポート」だとか「セル」だとか「12モンキーズ」なんかをチ…

ストーカーの本

タイトルに少しでも惹かれた自分が嫌になるほど、北尾トロの「キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか」は非道かった。普段はなかなかできないことをちょっとした勇気を振り絞ってやってみようという企画ルポだが、ことごとく下らない。動機もダメだが、で…

ただの愚痴

吉本ばななの「アルゼンチンババア」のような本は得意じゃないのだ。「不倫と南米」というのも以前に読んだが、スルーしてしまった。ナナナンキリコなどと同じく、こういったタイプはどう味わって良いのかよくわからないで15分くらいで読み終えてしまう。じ…

ヒモの本

花村萬月の「ぢん・ぢん・ぢん」の読みやすさは何かというと、新宿を舞台にわりとナイーブな勇者(20歳男子)がヒモを目指して冒険していくドラゴンクエストだからだと思う。ホームレス哲学者とかニセオカマのヤクザとかドブスの女編集者とか、えらく濃いジ…

ただの自慢

「ツウな本ばかり読んでるみたいだけど、軽い本は糞ですか」と喧嘩の売り文句のようなメールが来て、JPちゃんが紙袋いっぱいの本をかしてくれました。花村マン月、小池真理子、吉本ばなな、などなど。こういうのって軽いのか?よくわかんないけど結構ツボ、…

将軍の本

「徳川将軍家十五代のカルテ」は徳川将軍15人の健康状態を、遺物や文献からできるだけ正確にとらえてみようと医者が書いているから、15人全員の名前なんか言えなくても楽しめちゃう。なんせ当時の庶民にゃ知らされなかった事を今になって知るというのは極上…

国際報道の本

反日報道ばかりを耳にしていると、日本てばものすごい嫌われていて、それがもう現地じゃ毎日の話のタネなんだわーと勘違いをしそうになる日々ですが、いかがお過ごしでしょう。日韓友好のためには年寄りがさっさと死ななきゃね♪と昔、韓国人に言われた事を思…

蕎麦で昼酒の本

女一人で入って昼から酒飲んでもゆっくり楽しめる場所ときいて蕎麦屋と即座に答えるアナタ〜、若ければ若いほどかなりの曲者。昼日中からツマミをちくちくつつきながら日本酒を傾ける事のできる気楽な身分でいたいねぇなんて、やっぱりロクな人間じゃない。…

タダの思い出ばなし

ロシャーンジェルスに住んでいたころ。天気の良い朝に、今日こそはと車に宿題の本とバインダーを山と積んで、よし!と出かけた。午前中に外に出たまではよかったが、そのままフリーウェイに乗って、あれよあれよと山を越えて砂漠に出た。このあたりは出口の…

アキラの本

一巻出るたびにセリフを覚えてしまうくらい何度も読み返した「AKIRA」。自分にも金田みたいにハチャメチャな運命が待っていれば良いのにと、平和すぎる日常を恨むという罰当たりな中学生だった。にもかかわらず、最後まで読んでなかったわ〜という半端な人は…

ただのタレコミ

久しぶりに「陰陽師」の12巻が出ましたよ。世の若者がフジロックに興じている間、杉の香あふれる山奥で二日に渡ってお神楽を満喫して来ました。ま、フジロックも現代のお神楽みたいなもので、お神楽もビール片手に鮎の塩焼きほおばりながら、超人ロックフェ…

写真の本

好きな色は?趣味は?などとプロフィール的な事がパパっと答えられない自分が、尊敬する人と聞かれたらスーザン・ソンタグと答えようと思ってから少したつ。そのソンタグが去年の冬に亡くなっていたのを今更知った。ガーン、影の崇拝者失格。真夏の暑さの中…

ただの大発見

スターウォーズのエピソード3を見てきた。これで1から6まで全部見たのに、小さい頃に見た「チューバッカのお母さんが台所で料理番組を見ながら料理しているシーン」がなかった。料理番組には手が何本もある紫色っぽいおばちゃんが出演していて、鍋にいろ…

ただのプチ引越し

実家から文庫本やマンガなどをまとめて運びました。両親のいない週末を見計らって、夜逃げのようにして運び出したのは、誰の本だろうと気に入ったものを取り上げたから。ではなくて、親父が娘より可愛がっている愛車を勝手に乗り回す為。近所のホームセンタ…

不道徳の本

おせっかいな大人がくどくどと話す説教モノという繋がりでお勧めなのが、三島由紀夫の「不道徳教育講座」。もともと雑誌「明星」の連載だったそうで、当時の「最近の若いの」相手に三島がどうせ悪い事するならもっと大きな事をしなさいよとけしかけるエッセ…

日本仏教の本

道元といえばマユゲぶっとい体育会系の座禅バカというイメージが強いので、おもしろかろうと思って道元による本気モードの仏教書「正法眼蔵」を手にしたのが高校生の時のこと。(1ページ読んで爆睡)そんなヘタレも一回り(12年)すると小賢しくなり、対話調…

日本人の本

自分にとって靖国神社が何なのかなんて、うまく言えないとは言ってられないけれど、分からねぇもんは好きでも嫌いでもねぇと逆ギレしたい国際人の皆さん。コンバンワ。 ガイコツジンが自慢げに披露する「キモノローブ」が実はチャイナシルクじゃないか、と気…

外交の本

アカの他人から聞くのであろうとも、夢の話と旅の話と若い頃の自慢話は大抵おもしろい。多分、話している内容よりも話している本人がおもしろい場合が多いから、先に本人に惚れこんじまえば後は何を聞いてもおかしいっちゅうおいしい状態になるんだろ。身長…

いい人に困る本

おきにいりのブログに誹謗中傷コメントが増えて閉鎖になってしまった。意見の相違とやら以前に、すでに抱いている反感を正論の皮かぶせた薄皮饅頭にして、とにかく大量に口に突っ込んで黙らせよう・・・ってかんじの手口が気に入らない。それでもなんとか咀…

ただの愚痴

失踪中のホームレスライフ等をつづった「失踪日記」は絵がかわいい。珍しく話題の本なんか買って読んでみたものの、そこまで新鮮さは感じなかった。あれか、自分の知り合いにニートがすごくたくさんいて、ホームレス的な人まで混じっているからか。でも、夜…

平安文学の本

「田辺聖子の小倉百人一首」を読んでいると、平安時代の主な歴史登場人物は関西弁に近いものを話していたのかもな〜と思う。もちろん日本語自体が古いのだから話し言葉でも、文法がかなり違うとはいえ、音やリズムは関西弁寄りなんじゃないかと。というのも…

うまい酒の本

思いがけない休日がやってきても、普段通る道やなじみの駅以外にはなかなか出かけない。毎日が日曜日になってから余計にそう思う。まるで呪いでもかけられているかのうように。大学時代は研究室(または図書館)と下宿だけを往復する人を「二地点君」と呼ん…

らもの本

あんまりテレビを見ないのであんまり文句言う筋もないけれど、バラエティー番組の「おもろい度」が、これまでの体感平均値よりいちぢるしく落ちてきているようでつまらん。飲み会でちょっとおもしろい酔っ払いレベルの「おもろい度」から、放送できない内容…

軍人の本

何でも読むと言う割りには、ファンタジーノベルだとかライトノベル?と呼ばれるカテゴリーに疎いのは、「司馬遼太郎は読んでも田中芳樹には手を出さない」という妙な操を守っていた中学時代の名残から。(同人誌は読むのに、栗本薫はいかがわしいと思ってい…