ただの自慢

冠婚葬祭による召集で、久しぶりに同世代の従兄弟が集まった。幼少期をバラバラの県で過ごし、あまり近しい環境で育ったわけでもないのに、この血筋はかなりエグいシンクロをみせることで有名。ツッコミもボケもエグいのが分かっているので、身内のみの場所ではスパーク必至となる。

早速、「松蔭祭りに行ってさ」「あ、命日先月27日だったもんね」って、ツカミもどうかと思うけど普通そう日にちとか返さないよね。「オレは松蔭カレー食ったよ」なんて言っている三人がなぜか同時期に「竜馬がゆく」を読んでいる偶然。「世に棲む日々」のあとは「花神」だろうとか、機内で読むなら「酔って候」だろうとか、今年萩に二回も行ったという従兄妹も可愛い顔してるのになぁ〜。最近なつかしくなって「新撰組血風録」を読み返して昔ほど楽しめなかった自分は、幕末話をちょっと遠目に眺めてる、と。でも「最近は何にハマってる?」と聞かれれば「いや、むしろ日露戦争」「あー、こないだNHK児玉源太郎特集でさ〜!」「見た見た=3」やっぱり同じペースに。

日露戦争くらいまではまだ日本も必死だからおもしろいよ」「まだまだ維新の心意気ってことかぁ」なんて、披露宴ぽくないことこの上ないが、主役が骨の髄からの歴史オタクなんだから、そういうテーブルを作った事を喜ぶに違いないのな。引き出物は皮製の文庫本カバーだったし、いたれりつくせりじゃね。