2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ただの思い出話

河合塾の古文の時間があまりにヒマだったので、仲良しのオノッチと二人で筆談ばかりしていた。しかも適当な言葉を一つ選んでそれについて、交互にコメントを続けなければならないゲーム形式。「何にしようか?」「じゃ、『ごぬう』で。」「いいね。」 彼女の…

お題目①:あなおそろしや集合住宅!

引っ越してから、いろいろな人が家に遊びに来られるようになったのを記念して。都会や集合住宅のおもしろいところっていうのは、絶対に交差しない世界の人たちが背中合わせに暮らしていることで、お互いを知ってか知らずかの綱渡りをしているシュールさだと…

ホンサルとは。

本のコンサル(造語)。コンサルというのは要素抽出もリスクも提案も必ず3つずつ出す(byアクセンチ○ア)らしいので、お題目に従って本を3冊ずつ紹介するシリーズのこと。 先日の丸善の紹介番組の中で、本のソムリエのようなスタッフが紹介された。「泣ける…

ただの報告

パラサイトと呼ばれても負け犬と言われてもちっとも堪えないけれど、おきにいりの本屋がないまま30代をすごすのは不幸かもしれないと焦り出しだ次第。本の供給は他力本願が一番贅沢だとは思うものの、重い腰を上げて新オサレスポットOAZOを攻めます。OAZOっ…

箪笥の本

宮尾登美子の「綾子」シリーズでは最後にあたる「仁淀川」を読み直した。満州から引き上げて嫁ぎ先の農村に戻ってからの生活が話の中心なので、芸者紹介業や満州引き上げのような一種刺激的な内容に乏しいことを実は作者も懸念したらしいと、あとがきにある…

天才バッターの本

世の中の動きなんかにゃ目もくれずにぼんやりと本を読んで過ごしていると思われていそうなので、ハヤリぽい話題をひとつ。 イチローが新記録を達成したとか。きっとこの人はいつでも誰からでも打てるんだけど、うまいこと調節してシーズン終盤に優勝争いに絡…

ナンの本

竹中直人が横浜出身で多摩美卒だったとは。とにかく映画が好きで好きで好きなだけコメントしているエッセイから、読んでいる方が痒くなるほど恥ずかしい恋愛昔話(実名入り)までが満載の「少々おむづかりのご様子」を読むと、竹中直人が好きでたまらなくな…

作家の家の本

崇め奉られまくられている作家の裏の顔を暴いた上で再評価するというやり方に触れたのは、これまでに二回紹介した嵐山光三郎の本が初めてではない。みんなに「前ちゃん」と呼ばれて親しまれていた高校の現代文の先生が先だったし、印象も鮮烈だ。鬼瓦みたい…

車で長旅の本

アメリカを車でずーっと走るのは楽しい。どの方向であれ、大都市を3時間も走れば不毛な土地のど真ん中をまっすぐ走るはめになるのが良い。砂漠の何が楽しいって、あんまりにも不毛すぎて、何をしても何を見つけてもシュールな登場人物になってしまう舞台装置…