天才バッターの本

世の中の動きなんかにゃ目もくれずにぼんやりと本を読んで過ごしていると思われていそうなので、ハヤリぽい話題をひとつ。
イチローが新記録を達成したとか。きっとこの人はいつでも誰からでも打てるんだけど、うまいこと調節してシーズン終盤に優勝争いに絡めない自チームにも新記録誕生という華を添えたんじゃなかろうか、移籍前のプレゼントとして。なーんていう、うがった見方しかできない性分なので、「イチロー新記録だね!おめでとう!」だとか、誰に向かってめでたがっているのか分からないようなセンテンスは死んでもスンナリ出てこないんで四露死苦。
で、イチローといえば田中一郎。この人は本塁打56本、代率.474ですよ。しかも盲目。盲導犬がいれば首尾だってバッチリこなすスーパー大型新人ス。っていう破天荒なお話がありました。バッティング練習用の特製マシーンはごみ箱。足元のレバーを踏むと蓋がカパって開いてショウジョウバエがぷい〜んって一匹出るのをジャストミートする!とかそんな。まぁ、トップアスリートに出来ることなんて、一般ピープルからしてみれば神業の域にある事に変わりはないのですから、この一郎もあのイチローも似たようなもんです。ちょっと今見つからないので、ラストがどうだったか確認できないのですが、破天荒な話の割にとってもリアルに球界(社会)の問題を映し出しちゃってて、最終的には一郎自らが非常にリーズナブルな結論をくだす、そんな話でした。だからきっとイチローは耄碌しても大丈夫じゃん、ちう意味じゃないけどおもしろいですよ。