2005-01-01から1年間の記事一覧

志士の本

「ゲームばっかりするから殺人事件をおこす」みたいに低レベルな解釈を言う人には、むしろ「ゲームでもやってオツムを鍛えなさい」といいたくなるけれど、中学生くらいの年代にどんな本を読んだのかは、その後の人生をどんな「気分」で過ごすのか左右するよ…

ただのタレコミ

ウルトラジャンプで二瓶勉の新連載「ABARA」が始まった。似たような人や似たような生き物(?)が出てきてぐっちゃぐちゃのギッタンギッタンなのはあいかわらずなんだけど、吃驚したことに「擬音」が入っている!これまでどんなアクションになろうとも、音が…

ただのタレコミ

ケーブルテレビでアニメをはしごしていたら、BS1で5月10日調べのマンガ本売上ランキングを紹介しているのを見かけた。 1位 ワンピース 2位 D.GrayMan 3位 アイシールド21 4位 銀魂 5位 PLUTO 6位 Mr.FULLSWING 冊数や売上金額を明らかにしないランキングと…

変人観察の本

女性月刊誌CREAが、読み物としてもおもしろかった頃に「カップル特集」というのがあった。古今東西の有名人カップルを100組紹介したもので、当時女子高生だった自分達は休み時間にこの特集号を肴にああだこうだと議論した。その中で全員一致の最悪な男として…

ウマメシの本

料理マンガの連載が下手に続くと、薀蓄に凝りだしたり、リアクションにハマったり、とにかく経済性を強調したり、珍妙なオリジナルレシピが暴走したり、料理マンガかどうかさえ怪しくなったり・・・するのを見ていると、マンガという形態がそもそもお題目に…

漫画史の本

別に右翼的なニュアンスは抜きにして「この人が日本人で良かったぜ、同じく日本人であることを誇りに思う」数少ない人の一人、手塚治虫。「ぼくはマンガ家」で書かれている半生はそのまま、日本のマンガ史。 それに長年の謎が解けた。ヒョウタンツギは美味な…

神隠しの本

桐野夏生の「やわらかな頬」は5歳の娘の失踪を機に、その母親と周辺の知人の人生が転回していく物語。おもしろおかしい題材ではないのに、実は「おもしろい・・・」としか思えなかったので長いこと紹介文が書けなかった。どちらかというと各人物の精神の「健…

ただの提案

「DEATH NOTE」の大量の吃音(例「ば、ばかな!」「そ、それは?」)はアニメ化に際して修正されるだろうという指摘を読んで、漫画に似合うセリフまわしとアニメに合うセリフまわしは違うんだと、今更ながら気づいてからセリフまわしが気になる今日このごろ。…

住処の本

ビートたけしの「新・坊ちゃん」という、たけしが適当にクダまいてしゃべくったネタを誰かがうまいこと一冊にまとめたような、しよーもねー文庫本を父島の二見港で見つけて読んだのは、表紙絵が松本大洋だったから。 たけしが引きずる「古くて大して良くもな…

ただのツッコミ

「模倣される日本」では、ハリウッドを中心とした巨大メディアの中で日本の作品や「日本」自体がどう料理されているのか、クロサワからキルビル、今年公開の「さゆり」の映画化まで多数の事例を取り上げて議論している。まじめな評論かと思えば、自分が見聞…

ただの愚痴

父はテレビでB級映画を見るのが好きな上、同じ映画を何回見てもなかなか同じものだと気が付かない。最後の20分になって「あ、これ見るの3回目だ」などと言う。 「あかね空」を読み始めて2ページぐらいで、テレビドラマ版の最後の15分だけ見た事あると気づい…

ただの文句

橋本治の「つばめの来る日」は、受験前の中学生から山奥のペンションを経営するゲイのコックまで様々な「男」を一人ずつ描いた短編のアンソロジー。どれも大しておもしろくないのは、編み物好きな中年のゲイなのに「こんなに多様な人を描けてしまう小説家」…

ただの自慢

すこぶるお天気が良いので、天窓のあるロフトで昼からビール飲みながら三文小説を読む。ポテトチップスも一人で一袋あける。天気が良いからって外に出て張り切らないで家でだら〜んと過ごすぜいたく。 本日のメニューはコルセットをするのが当たり前の時代の…

近未来少女達の本

設定の詳細についてはインターネットで公募した事をあとがきで知ったが、「あ、そうだったの?」というくらいに、京極夏彦がうまいこと料理していた。「ルー・ガルー」はいろんな欲求を満たしてくれるおいしい本だった。 以下の人にオススメ。 「猟奇殺人モ…

近未来の本

中国での反日運動の報道を見ていて「攻殻機動隊」1巻の「ロボットの反乱」という短い章を思い出した。フチコマ(半不死AIロボット)が寄り集まって革命だ〜!って言い出すものの、メリットを見つけられずに収束してしまう。実は少佐が1台のフチコマを操って…

ダメ人間の本

同世代作家への過剰な期待のせいか、阿部和重に空振りした。「グランドフィナーレ」の読後のニュートラルな感じは空振りとしか言いようがない。それは「インディヴィジュアル・プロジェクション」を読み終えた時と似ている。ほんとうはここでちんこがピクリ…

ただの愚痴

必ず後でお腹を壊すと分かっているのに食べてしまう激辛料理のように、人はおりにふれて猟奇殺人サスペンスを読みたくなるんだろうかね・・・。ひまつぶしに手にとった翻訳モノのサスペンス「報復」がこれまた美人検察官+レイプ+連続猟奇殺人というルーチ…

明治日本の本

「坂の上の雲」をやっとこさ読み終わった。老人の繰言のように繰り返しが多く、これまた老人の昔話のように話があっちゃこっちゃに飛ぶ、集中力を持続しずらいことこの上ない小説であった。もともとどこへ向かうのかもよく分からないまま始めた下調べに5年、…

熱い本

自宅に仕事場を作りながら、以前の会社環境がいかに効率よく最大スペックを発揮できるようになっていたのかという事に今更ながら驚いています。事務所というよりは部室のような場所でしたが、スタッフが持っている能力を最速で最大化する装置なのですな。あ…

ただの自慢

陰のサポーターから本が届いた。京極夏彦、阿部和重、橋本治などなど。文庫本、単行本いろとりどり。「会社を辞めたなら、ブラブラダラダラしてていいわねー、旅行もバンバン行けるわね〜」という祝福の言葉とともに、ダンボール箱いっぱいの本を九州から送…

心理戦の本

もっと丁丁発止のやりとりが小説のようにテンポ良く繰り広げられるのかと楽しみにしていたのに。毎日のようにテレビでホリエモンを見て、あんまりにもうかばれないなと共感していたせいか、しょっちゅう夢に出るようになった・・・。 「デスノート」みたいな…

SFおとぎばなしの本

先日本屋で「ナンバーファイブ」の英語版が出ているのを見つけた。トライバルでフューチャリスティックな登場人物の格好といい、メルヘンちっくでどこまでが想像なのか幻術なのか分からない背景といい、どの国のおとぎばなしでも良さそうだとうなづける珍し…

ただのリクエスト

望月峯太郎の「ずっと先の話」は昔の短編を集めたもの。最初の3編が、ストーリーは甘いとはいえトリップものなので、そういうものを読みたい気分じゃないのに読んじゃうと気持ち悪いと思う。地球とビッグバンがDNAをめぐって言い争いをしているところにブラ…

美男の本

サンフランシスコ空港のゲートで、優雅この上ないの美男の中国人が向かいに座っていた。身長は180cm台後半だろうけれど、軽く組んだ足の長さからもっとあるかもしれないと思わせるほど。端正な顔立ちとピタっとなでつけた髪は「モデルのように」綺麗な上、中…