熱い本

自宅に仕事場を作りながら、以前の会社環境がいかに効率よく最大スペックを発揮できるようになっていたのかという事に今更ながら驚いています。事務所というよりは部室のような場所でしたが、スタッフが持っている能力を最速で最大化する装置なのですな。あの調子で仕事をし続けることを前提にプロジェクトや業界を回していくというのが、頭に「成長」だとか「大躍進」という形容詞をつける秘訣なんでしょう。2年以上いたらお肌の荒れ具合と相談しながら、辞め時を探り始めるのが当たり前です。

「すべてのマンガ家がこうだと思っていただきたい」という扉から始まる「燃えよペン」。島本和彦が締め切りに追われる熱血マンガ家の日常を、突っ込みどころ満載の熱血マンガ化してあります。きちがいじみた仕事ペースの馬鹿さ加減を俯瞰しつつ、それでも働き続けてしまう仕事の魅力に囚われている姿には苦笑いを禁じえません。「すべてのさらりまんもこうだと思いたい」そんなところでしょうか。ちなみにこのマンガが(リニューアルされて)連載化された「吼えろペン」は13巻で完結し、「新吼えろペン」が連載中だそうですよ。

燃えよペン (サンデーGXコミックス)

燃えよペン (サンデーGXコミックス)