住処の本

ビートたけしの「新・坊ちゃん」という、たけしが適当にクダまいてしゃべくったネタを誰かがうまいこと一冊にまとめたような、しよーもねー文庫本を父島の二見港で見つけて読んだのは、表紙絵が松本大洋だったから。
たけしが引きずる「古くて大して良くもない時代」の浅草と松本大洋の「鉄コン筋クリート」の宝町は通じるものがある。同じようにそう思った人が作った本を、「鉄コン」の最後に出てくる楽園のような南の島で見つける。そして、明日にはここにくらべて格段に薄汚いけれど住み慣れた宝町みたいな街に戻る。それで、家に帰ると「鉄コン」が全巻+英語(暫定)版まで揃ってんの。
こういうねじれた輪っかみたいな繋がりには笑うしかないねー。