ただの愚痴

吉本ばななの「アルゼンチンババア」のような本は得意じゃないのだ。「不倫と南米」というのも以前に読んだが、スルーしてしまった。ナナナンキリコなどと同じく、こういったタイプはどう味わって良いのかよくわからないで15分くらいで読み終えてしまう。じゃ、二次会行こうか?ってかんじになる。

しかし、奈良美智カラーで染まったこだわりぬいた装丁およびレイアウトを見事に蹴散らす書き込みには笑った。傍線ひいて「アハハ」とか「この言い回しはおもしろい!」とか、荒れた部屋の描写の傍らに「314号室」とか、本当に衝撃的。教科書以外には手を加えない、教科書もできるだけ美しく線を引きたかったアテクシの心臓をわしづかみにしてくれましたよ。電車の中で「マーフィーの法則」に蛍光ペンで線引いている人を見たことがあるけれど、いい勝負だね。