まがりすぎの本

今まで読んだ数少ないマンガの中でも最もアバンガルドゥー!なマンガといって良い『JOJOの奇妙な冒険-第6部-ストーンオーシャン』。改めて通して読んでみると、これがジャンプという巨大メディアで連載されて、流通していける日本の文化が誇らしいぜ、と。

スタイルもストーリーもいろんな意味で濃い〜上に、ジャンプコミックでは不可欠な友情・成長・運命の要素の解釈も予定調和の枠を超えている。それでいて舞台のような陶酔感を生むストーリー展開なんだからヤミツキになる。先日見に行った舞台が見事につまらなくて、お約束とハズし技、天然と計算のバランスについて考えさせられたが、JOJOは確実にひと時の夢を見させてくれるナイス配分なのだ。

テニスの王子様のミュージカル(どうやるのか不思議だが大人気らしい)よりJOJOのほうが舞台映えしそうだとは思うけれど、演出の仕方によっては非常に気に入らなかったりしそうだなと考えるにつけ、他人の解釈を許容する余裕がないほどにハマりすぎているらし〜と気づく。クールダウンしなきゃとは思うが。無駄無駄無駄無駄!