ゾンビアクションの本

タイトル見ただけで読みたいと思っていた「巨乳ドラゴン」の12月9日発売予定のコミックスが、出版中止になったそうで。鳥取県教育委員会の「ゾンビと化したストリッパーが、生存者の首を日本刀で切断する」という描写への「指導」というのも、グラビア誌に対して「横チチが見えている!」って抗議するのと大差ない印象を受けるのに効力を発揮してまう謎は謎としておいておいて、同じ三家本礼作品の「ゾンビ屋れい子」を読んでガマン。

ゾンビ召還術を持つ女子高生れい子のスプラッタホラーアクションと銘うってあるけれども、殺人事件解決ものの読みきりだったのが、召還したゾンビ同士の戦いメインになり、まるでジョジョ第一部のようになって・・・。最終巻へ向けてどんどん巨乳キャラが増えるし、1巻か2巻ごとにシリーズが変わってミッションが変更するし、この展開の潔さにはアッパレというしかない。何といっても悪役の手口の汚さと、れい子の判断力が随一で、くだらない葛藤にページを割くことがなく、無駄なコマがないのが実にすがすがしい。一気に読んでああ気持ちいい!という珍しいマンガ。

問題の残酷描写?はアクションの切れ味やギャグで不快感を残さないので、ふだんスプラッタやホラーは細目でやりすごす自分にもおもしろく、来年初頭に他の出版社から発売される予定の「ドラゴン」クエストを心に決めました。

ゾンビ屋れい子 9 (ぶんか社コミックス ホラーMシリーズ)

ゾンビ屋れい子 9 (ぶんか社コミックス ホラーMシリーズ)