近未来の本

映画ではクライマックスが「スイッチに届くか届かないかギリギリ」というアクションのハラハラドキドキにあったような気がするけれど、原作だとデュナンが「歴史を変えて良いのか悪いのか迷うギリギリ」の瞬間が突然目の前にふってくるハラハラであって、そこはブリアレオスのサポートで乗り越えた後には彼の男前かげんにドキドキした。断然こっちが好み。

原作を読もうと思ったのはアメリカが二分している世界観というのを、チェックしたかったから。3巻から明らかになる「アメリカ帝国」と「米ソ連合」に分かれて交戦中という、今となっては笑えない設定が辛辣だー。1987年に出たマンガの鋭さよ。それにデュナンとブリアレオスのいちゃつきブリが最高な3巻は、ブリの羽織袴姿と合わせて一番のお薦め。何度も眺めなおして、浸っていたいね、一度読んだだけじゃ分からないところだらけだし(笑)。さらっと読んだら吸収しきれない分量の情報があるのに、ついついアクションのスピードで読んでしまうのだから仕方ないのだけれど。

それにしても士郎正宗は古い作品のほうが、いいオパーイだなぁ!

アップルシード (1) (Comic borne)

アップルシード (1) (Comic borne)