ただのメモ

武尊温泉近くの川べりで涼みながら川面をじーっと眺め入り。
二度と同じかたちに跳ねる事はないのだろうな、と昔は思っていたけれど。実はいくつかのパターンを繰り返しているだけかもしれないと直感的に思ったり。まあ、どんな風に流れ淀み跳ね返ろうとも、どぅどぅと流れるこの水の豊かさってのはどうよ・・・というところで「仁淀川」を思い出した。

高知を流れる水量豊かな河川の様子から、戦後の混乱期を描いた小説は幕を上げる。カラッカラでけそけその満州を「朱夏」で丸一冊分食わされた後に、おぼれそうなくらいに水を浴びせる大転換。もの凄い対比だこと。やっぱり長編をシリーズで書いている人って、おいしいよ。こんなに壮大なコントラストが可能なんだものなー。それだけでも味わう必要あり。また「仁淀川」を読もうではないか。