脳内の本

漫画家の休載中の過ごし方ってのは、きっと本当に体壊したりネタ集めている人もいれば、温泉行ってる人もいて、最初から自分なりのペース配分を行う荒木タイプもおれば、なんだかもっと深刻そうな富樫タイプもあるんだろうけど。実はマンガが描かれるペースっていうのも、漫画家の脳内を覗いているようなものなのかもね。

大麻所持で捕まっての休載から無事連載再開し、そろそろ3巻も出るかという「ホムンクルス」。変な男に「頭蓋に穴開ける実験やりませんか」と言われて協力したダメ人間に変な能力がついて、という話。要するに他人の隠している側面がこの人には、映像化されて見えるようになると。ちょっと京極シリーズの榎木津めいた能力ですなー。でも、この端的に映像化された他人の想い出やら特徴というのが、なんともおもしろくて。ひとまず自分もいろいろちぐはぐな絵に見えそうだしね。あぁ、マンガは強いなーズールいなー。

こういうのすぐにSFXで映画にしたくなる人とかいそうだけど、それは興醒めよね。だから映画になる前に読む事をオススメしますのよ。

ホムンクルス 1 (BIG SPIRITS COMICS)

ホムンクルス 1 (BIG SPIRITS COMICS)