劇の本

松尾スズキの「キレイ」の脚本を読んで、AB君のギャグのネタが割れた。なるほどね、こういうのね、オイラ好きよ、でもね・・・そのまま同じレベルのもの作れると思ったら甘いも甘い!激アマだテメー!うっぎゃああ!!(泣き吼え)

演劇ってそんなに数を見たことがないのだけれど、えらい充実感と高揚感をもたらしてくれる奴ってのがいくつかあった(気がする)。演劇だからこそ可能な手法で、時間と場面の相関関係を舞台上に繰り広げるカラクリもんに、自分は非常に弱い。何がおもしろかったのか喜びいさんで友達に話そうとすると、いつのまにやら全部を説明しなきゃならなくなるんだけど、かいつまんで一本道のように話そうとするととっちらかってしまうような舞台。

だから、先日見に行った拙者ムニエルの「バカが見る夢すごい夢」はピンと来なかったし、「キレイ」は舞台上ではどんななるのか想像つかない場面がたくさんあっても、読んでいて異常におもしろかった。シビれるネタも多い。多分本を読んでいる状態に近いもののほうが好みなんだろう・・・って本読んでるからあたりまえだけど。で、拙者ムニエルの劇はビデオを見ているのに近いかんじだったから、期待値とズレた自分には感想が持てなかった。きっとそんなだ。ちょっとスッキリした。

キレイ―神様と待ち合わせした女

キレイ―神様と待ち合わせした女