風俗小説の本

テクノでもトランスでもポップでもロックでも聞く。アンビやジャムバンドも聞くからマニアックなのかと思えば歌謡曲やアニメの主題歌も聞く。しかも趣味は比較的悪い方だと思われる。なのに、演歌だけはワンフレーズでも許せない。それと同じような調子で渡辺淳一の本が読めない。一挙手一投足がゆるせん。

「でも昔、病院ものを書いていた時はそれなりに面白かったのよ、医者だった人だし」というのを「それでもデビュー当時は歌も旨かったし、結構いい男でアイドルみたいなもんだったのよ」と読み替え、騙されたと思って古い作品を読んでみた。手にした「無影燈」の文庫版が出たのは昭和49年。確かにおもしろいー。

もっと手を抜いた小説でも、というよりそのほうが売れると気づくと安きに流れてしまうのだろうか。早急に結論を出す前に、他の初期作品も読んでみようかと思ったですよ。

無影燈(上) (文春文庫)

無影燈(上) (文春文庫)